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BAR 門前仲町

Vanitas(ヴァニタス)はラテン語で
「空虚」という意味であり
人生の虚しさ、虚栄の無意味さを静物画で表した
寓意のことを指します
16~17世紀の北ヨーロッパ
(フランドルやネーデルラント)で盛んに描かれ
多大な影響を周囲に与えました
描かれる静物は頭蓋骨、腐りかけの果物
枯れかけの花、時計、楽器など
すべて死や空虚の象徴とされるものばかりです
日本にも諸行無常という言葉があり
それに似ています
人生はいつかは終わるもの
永遠に変わらないものなどない
中世におけるヴァニタスの鑑賞者は
今が花のように美しくても
いつかは枯れてしまうものだと
人生の儚さに嘆き
死後の楽園に思いを馳せたのかもしれません
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